五十猛のグロ
いそだけのぐろ
概要
この行事は、大田市五十猛町大浦地区に伝承される小正月の行事である。グロと呼ばれる円錐形の大きな仮屋を浜辺に作って歳徳神を迎え、その年の豊漁や無病息災を祈願し、最後に正月飾りとともに仮屋を焼き払う行事で、1月11日から15日までの5日間にわたって行われる。
グロと呼ばれる小正月の行事は、島根県中部の沿岸部に伝承されてきたが、現在は大浦地区で行われるのみとなっている。神を迎え・送る一連の儀礼や禁忌などの民俗的要素をよく伝えており、西日本の小正月行事の代表的なものの一つとして、我が国の年中行事や民間信仰の変遷を考える上で重要である。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
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