ツギコシドンザ(刺子仕事着)
つぎこしどんざ さしこしごとぎ
概要
布を表裏二枚重ねた刺子衣。袖は布を有効に使ったもじり袖で、袖付け部分が大きく、袖口がせまいため、動きやすく、しかも空気も逃がさず暖かい。丈は膝まであり、腰巻なしのモモヒキの腰部を十分に覆う形となっている。
藍染の絣もめんに、縞を紺無地が効果的に何枚もはぎあわせ縫いがされ、整然とした模様が配されており、その上に枡形文様に刺し縫いされている。冬に拵えて、春のよそ行き着として着用していた。また、嫁に行く際に拵えておくものであった。大半新しい反物を用いてつくっていた。