板碑(戸井町の板碑)
いたび(といちょうのいたび)
概要
・室町時代の終わり頃から、和人が蝦夷地に移り住みはじめます。戸井地区は、志海苔館などとならび、和人が早くからその足跡を残した地でもあります。
・昭和43年の戸井町役場建設に伴い行われた発掘調査で「戸井館」の存在が広く知られるようになりました。館は、14世紀後半頃のものと考えられており、コシャマインの戦い以前に落ちたと言われています。
・この「板碑」は、同時期のものと考えられており、2基ともに14世紀中頃から末頃のものと推定されています。板碑は、石の塔婆とでも言うべきもので、供養のために建てられます。「戸井町の板碑」は日本海海岸のものに似ていると言われ、その内容は風化が激しくはっきりしませんが、阿弥陀三尊と金剛界の五仏が刻まれているようです。