長者ヶ原遺跡
ちょうじゃがはらいせき
概要
S46-5-112長者ヶ原遺跡.txt: 糸魚川駅より約1,800メートルの所に、姫川によって開析された標高80メートルほどの丘陵上に所在する。
昭和29年から3回にわたり慶應義塾大学等による発掘調査の結果、住居跡・炉跡等の遺構が発見され、また多量の硬玉原石とその加工品をはじめ、攻玉用の砥石、擦切用石器等が伴出し、繩文時代中期の硬玉製作跡であることが明らかにされた。姫川の上流、小滝川には硬玉原産地(天然記念物)があり、この溪谷から採取した原石を加工したものと考えられる。この時期の代表的な遺物である硬玉製大珠は、北陸地方を中心とし、中部、関東地方に広く分布するが、本遺跡はその製作遺跡の1つであり、学術的価値が高い。
なお、「長者ヶ原式土器」の名称は本遺跡出土の土器を標式として命名されたものである。