続縄文時代の墓の副葬品(常呂川河口遺跡470号土坑)
ぞくじょうもんじだいのはかのふくそうひん(ところがわかこういせき470ごうどこう)
概要
続縄文時代前半、宇津内IIa式期の墓坑(470号土坑)から出土したもの。琥珀玉、5個の土器、各種の石器など、この遺跡で見つかった中では最も豊かな副葬品をもつ墓である。
石器には石鏃やナイフのほか、ヒト形の石偶(異形石器)がある。また、サハリン産と推定される琥珀をつかった琥珀玉は総数約2500点にものぼる。これは同時代の北海道全体で見ても突出した数であり、この地域にオホーツク海沿岸の交易ルートをおさえる有力な勢力の存在したことを伺わせる資料である。重要文化財「北海道常呂川河口遺跡墓坑出土品」の構成資料。