中原遺跡出土木簡と土師器相模型模倣杯
なかばるいせきしゅつどもっかんとはじきさがみがたもほうつき
概要
中原遺跡出土木簡と土師器相模型模倣杯
なかばるいせきしゅつどもっかんとはじきさがみがたもほうつき
佐賀県
奈良時代/766年~795年の間
8号木簡は、残存長27.0cm、幅3.5cm、厚さ0.4cm であり、両端や側辺を一部 欠損するが、ほぼ原形である。木簡には上下を異にした二つの文書が重なって記される。土師器杯は、口径14.3cm、器高 4.0cmで、胎土は在地の土師器と類似するが砂粒が多い。調整は、口縁部ヨコナデ、体部外面は横方向の手持ちヘラケズリ、底部は同方向のヘラケズリで内面ナデあり、体部や底調整技法が在地系の杯と異なるなど、調整の特徴から相模型倣杯と特定した。1号木簡は、残存長19.1cm、幅3.8cm、厚さ0.9cmであり、下半部を欠損し文書の全容は不明である。2号木簡は、長さ18.0cm、幅5.0cm、厚さ0.4cmである。 曲物底板を利用しており、文字は底板両面に認められるが、両面文字の内容の関連性、前後関係等は不明である。3号木簡は、残存長 15.7cm、幅2.4cm、厚さ0.8cmであり、下半部を欠損し文書の全容は不明である。
5点
神埼市神埼町鶴3658-2
佐賀県指定
指定年月日:20180413
佐賀県
有形文化財(美術工芸品)