岐阜県

鎌倉時代

＜阿形＞宝髻を結い、慎目開口。顔を斜め右に向け、上半身裸形で裙を着け、天衣を懸けて腰を左に寄せ、右足を側方に踏み出して立つ。天衣は腰帯から頭上を巡って翻り、腰以下は垂下して靡く。右手は肩上に振り上げ、肘を屈して五指を握り、独鈷杵を執る。右手は腰横に下げて掌を下に五指を開く。ヒノキ材寄木造、内刳、玉眼、彩色（剥落）。構造は頭体共木の、前半一材、後半二材の前後二材を主材とし、頭部の前半部は顎下で一旦切断し、後半部は割首とする。これに左腰に前後二材、右足外寄りに一材を矧ぐほか、裳先の張り出し部に一材を矧ぐ。両手は肩で接ぎ、左手は肘、手首で、右手は手首で接ぎ、両足先に各一材を接ぐ。天衣は適宜数材を接ぎあわせ、元結紐も別材（各後補）とする。
＜吽形＞阿形に準じるが、姿勢は左右逆。両手は屈し、左手は腰脇に構え、掌を下に五指を握り、右手は胸横に構え、掌を前に五指を開く。

＜阿形＞像高：253.0cm　頭頂高：235.0cm　額皺高：226.5cm　頭頂～顎：44.0cm　面幅：27.5cm　耳張：33.5cm　肩矧目幅：45.3cm　主材幅：58.5cm　前半材奥：30.0cm　胸奥：63.5cm　腹奥：61.0cm（裳折返し）
＜吽形＞像高：253.0cm　頭頂高：235.0cm　額皺高：226.5cm　頭頂～顎：45.0cm　面幅：27.5cm　耳張：33.0cm　肩矧目幅：46.0cm　主材幅：54.5cm　前半材奥：27.5cm　胸奥：54.5cm　腹奥：62.5cm（裳折返し）

2躯

岐阜県関市長谷寺町１

岐阜県指定
指定年月日:20160223

有形文化財(美術工芸品)