曳山車輪鉄輪修理
ひきやましゃりんてつわしゅうり
概要
「焼き嵌め」と呼ばれ、曳山の木製の車輪の外周部に鉄の輪を嵌め込む技術。
車輪修理の焼き嵌めの工程としては、①曳山本体から車輪を取り外す。 ②車輪から緩んだ鉄輪を取り外す。 ③鉄輪が嵌る車輪の木部の整形調整を行う。 ④車輪の外周より少し切り縮めた鉄輪を用意する。 ⑤鉄輪の大きさに応じた炉を用意し、火力を持続させるためのコークスを下に敷き、木炭で火をおこした炉の中に鉄輪を入れ熱する。 ⑥炉から鉄輪を引き上げ、車輪に鉄輪を嵌め込む。 ⑦間髪入れずに大量の水をまんべんなく鉄輪にかけて急冷する。鉄輪が少し冷え車輪に接触したタイミングで水をかけながら金槌で鉄輪を叩くこともある。 ⑧曳山本体に車輪を取り付ける。
これらの工程において、車輪の外周よりいかほど鉄輪を小さくするか、炉から鉄輪を引き上げるタイミングなどについては経験によるところとなる。