婁寿碑
ろうじゅひ
概要
漢時代の儒者である婁という人物を頌@たた@えた碑。原石は早く失われ、一説には宋時代になお原石があったと言われますが、碑文は摩滅して判読できなかったようです。拓本はこの一本のみといわれ、清時代の大学者・翁方綱@おうほうこう@でさえ、銭泳@せんえい@の摸本しか見られませんでした。
碑文の冒頭を欠くこの拓本は、明時代に無錫の収蔵家・華夏@かか@が夏承碑@かしょうひ@・鴻都石経@こうとせっけい@とともに所蔵した一本。のち邵僧弥@しょうそうや@の収蔵を経て、何焯@かしゃく@の有に帰しました。豊坊@ほうぼう@・朱彝尊@しゅいそん@・何焯@かしゃく@・銭大昕@せんだいき ん@・達受@たつじゅ@・龔自珍@きょうじちん@・何紹基@かしょうき@・張之洞@ちょうしどう@・翁同龢@おうどうわ@らを始めとする諸家の題跋があります。(富田淳氏執筆)