黒漆四十八間金覆輪筋兜
コクシツヨンジュウハチケンキンフクリンスジカブト
概要
薄い鉄板を矧合わせて阿古陀形(あこだなり)に作り、その上に黒漆を塗って、48間の筋にはすべて鍍金の覆輪をかけ美麗に装っている。眉庇(まびさし)には金銅魚子地(こんどうななこじ)に鋤出彫(すきだしぼ)りで菊花文をあらわし、その上に高彫りの獅子・牡丹文の飾鋲(かざりびょう)を打っている。獅子文は彫金師の名門である後藤家の伝統的な意匠で、こうした金具が甲冑金物に用いられている例は珍しい。首筋を保護するしころは金箔押しの小札(こざね)を紺糸で威したもので、いかにも近世初頭の華麗な好みを示した特徴ある作例である。
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