銹絵寒山拾得図角皿
サビエカンサンジットクズカクザラ
概要
寒山・拾得図を兄の尾形光琳が描き、そこに弟の乾山が詩文を賛した一対の角皿である。 型作り成形された正四方の形状で、縁は切立縁で、底部の周縁を面取りに仕上げている。総体に白泥による白化粧をし、鉄絵具や朱で人物や賛などを表している。二枚ともに見込周縁を界線で囲み、中ほどに人物図を描き、その左右に賛や銘文、落款を捺している。 本作のような光琳、乾山の合作は、これまでの研究から、宝永六年(一七〇九)から正徳六年(一七一六)までの間に作られたとされている。