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正一位稲荷大神璽

しょういちいいなりだいしんじ

概要

正一位稲荷大神璽

しょういちいいなりだいしんじ

木,布・刺繍

本体箱:幅9.8cm×奥行6.9cm×高さ19.5cm
全体:幅14.0cm×奥行10.5cm×高さ23.4cm

1点

富山県高岡市古城1-5

高岡市立博物館蔵

宮野家資料。
稲荷大神の御神体。七本杉の遺材で作られた祠に納められていた。
構造は外側から、稲や宝珠、鍵が描かれ「正一位稲荷大神璽」と刺繍された赤い布製のカバー、底が分離する木箱、小さな鏡(取り外し不可)が納められた木箱、となっている。
稲荷大神の御分霊である神璽(おみたま)を授かり、守護神として祀ることを稲荷勧請というため、おそらく稲荷神社(京都の伏見稲荷大社)から授かったものと思われる。

この祠の祭祀は正式には「妙法講」(寄贈者の先代の宮野保一氏妻みすい氏が日蓮宗のお経を唱えていた)といったが、「高神様(たかがみさま)」と通称され、毎月1日に行われていたという。ちなみに、宮野家の菩提寺は博労町の極楽寺(浄土宗)である。また祠内の稲荷神璽は天狗と直接関係は無いと思われ、保一氏、または妻みすい氏の個人的信仰により勧請されたと思われる。極楽寺境内には「八ノ宮稲荷大明神」が鎮座していることに関わりがあるかもしれないと寄贈者は語っている。

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キーワード

宮野 / 梅松 / 高岡 / 天狗

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