■瀬戸崎組鯨唄の歌詞
（一）　
祝い目出度の若松様よ　アーサイサイ　枝も栄える葉も繁る　アラドコデモトッタリ　
重ねづきゅする瀬戸崎組よ　アーサイサイ　親も取りそへ子もそえて　アラドコデモトッタリ　
是も御神の御利生かへ　御利生か　アーサイサイ　竹になりたや　お山の竹にアラドコデモトッタリ
お組み栄えるしるし竹　アーサイサイ　今年ゃ世がようて思ふこた叶うた　アラドコデモトッタリ
世がようて思ふこたうらやかに　末は鶴亀五葉の松　カヨカホイ
（二）　
夢を見たわな目出度い夢を　　アーサイサイ　背美を枕に子持を前に　アラドコデモトッタリ
子持前に　大がちがよりかかる　アーサイサイ　是も御神の御利生か　アラドコデモトッタリ
明日は良いなぎ沖までゃ出まい　アーサイサイ　磯の藻際で背美を取る　アラドコデモトッタリ
納屋の新ロクロに縄ばくりはへて　アーサイサイ　子持まくのに　ひまもない　アラドコデモトッタリ網にあしたも朝がけしゃう　ヨカホイ
（三）
さても見事な瀬戸崎組よ　アーサイサイ
背美の大ガチよりかかる　よりかかる　アラドコデモトッタリ
今年はよりかかる　　アーサイサイ　是も御神の御利生かへ　アラドコデモトッタリ
竹になりたやお山の竹に　アーサイサイ　お組み栄へるのぼり竹　アラドコデモトッタリ
納屋の新ロクロに縄ばくりはへて　アーサイサイ
大背美巻くのにゃ　ひまもない　アラドコデモトッタリ
網にあしたも朝がけしゃう　ヨカホイ