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青衣の女

概要

青衣の女

日本画

広島晃甫(新太郎)  (1889-1951)

ヒロシマ、コウホ(シンタロウ)

大正10年/1921

彩色・絹本・額(アクリル等)・1面

164.0×90.0

2回中央美術展 竹之台陳列館 1920

11 広島晃甫(新太郎)(1889−1951) 青衣の女 1921年
 徳島生まれ。新太郎は本名。1912年東京美術学校日本画科卒業。在学中は白馬会洋画研究所で洋画を学び萬鉄五郎とアブサント会を結成。16年日本版画倶楽部の結成に参加。19年第1回帝展で特選となり、以後帝展、文展に出品を重ねる。30年渡欧、大英博物館などで中央アジアの壁画を模写する。
 1919年の第1回帝展で特選となった同題の作品が京都展の会期中凶漢により墨を塗られてしまった。事件当時既に作品を買い上げていた雑誌『中央美術』の創刊者・田口掬汀は晃甫に再制作を依頼、21年の3月に完成したものが本作品である。画面では草花が咲き乱れ、中国服を身につけた女性が果実らしきものを手に立っており、帝展出品作と基本的な題材を同じくするが本作品では女性の服装などを改良した。浅い空間に平面的な描写のモチーフ、エキゾチックな女性表現は、制作時に感興を得たというインドやペルシアのミニアチュールの雰囲気をよく表している。

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