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麗子肖像(麗子五歳之像)

概要

麗子肖像(麗子五歳之像)

油彩画

岸田劉生  (1891-1929)

キシダ、リュウセイ

大正7年/1918

油彩・キャンバス・額・1面

45.3×38.0

上に署名、年記、書込み

6回草土社展(「麗子肖像」) 東京、赤坂溜池三会堂 1918

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麗子五歳之像
Reiko, Five Years Old
1918年
油彩・麻布 45.3×38.0㎝
最初の油絵による麗子像である。1918年の8月下旬に着手され途中中断もあったが、実質20日間ほどかけて10月8日に描きあげられている。いうまでもなく5歳は数え年で、満では4歳である。この絵にかかる前後に劉生はデューラーの色刷りから非常に強い刺激を受けていたことが、彼自身この絵について『色刷会報』第5号で述べていることからわかる。彼は、はじめデューラーの深さにはとてもおよばないという絶望的な気持になった。しかしそうした深さを得るまでは幾度でもやると決心して制作にかかり、ともかくもある進歩の自覚を得るまでに至ったと語っている。ここで得た自信こそが、以後あの数多くの麗子像やお松像を描くスプリングボードとなったのであろう。劉生は「思ひ出及今度の展覧会に際して」(『白樺』1919年4月号)では次のようにも述べている。「麗子の肖像をかいてから、僕は又一段或る進み方をした事を自覚する。今迄のものはこれ以後にくらべると唯物的な美が主で、これより以後のものはより唯心的な域が多くなつてゐる。即ち形に即した美以上のものその物の持つ精神の美、全体から来る無形の美、顔や眼にやどる心の美、一口に云へば深さ、この事を僕はこの子供の小さい肖像を描きながら或る処まで会得した。この事はレオナルドに教へられる処が多かつた」。

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劉生 / 麗子 / 岸田 /

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