松前祇園ばやし
まつまえぎおんばやし
概要
・松前祇園ばやしは、松前城下の祭典の山車巡行の音曲であるといわれています。この祇園ばやしは、大太鼓、小太鼓、三味線、笛、鉦で、優雅な中にも華やかさのある曲です。
・「松前歳時記草稿」によれば、城下には大松前川で二分される町の西側から高砂山(求福山)などの山車が、東側からは弁天丸(保福山)の山車が曳き出され、それに各町内の山車が続いたといいます。
・松前祇園ばやしは、こうした大祭で山車をひくのに欠かせないものであって、行き帰りの道中や他の山車に出会って一時止まったときなどに曲を替えて演じられたものです。
・往時、山車は15~16台あり、その山車に付属した音曲は15曲あったといわれますが、現在残っているものは高砂山(求福山)など4基の山車についている12曲です。