岩谷十八夜観音庶民信仰資料
いわやじゅうはちやかんのんしょみんしんこうしりょう
概要
我が国には、古くから、庶民の依頼にこたえて神がかりし、神意を託宣する巫女がいた。山形県村山地方は、こうした巫業が盛んだった典型的な地域の一つで、オナカマと呼ばれる巫女たちによる巫業を介して庶民信仰が濃厚に展開されてきた。
この庶民信仰資料は、オナカマや信者たちから篤く信奉されてきた岩谷十八夜観音をめぐる関係資料を体系的にとりまとめたもので、オナカマの巫業に関わるもの、信者から岩谷十八夜観音に奉納されたもの、および前二者に密接な関係にある関連資料を網羅する内容となっている。岩谷十八夜観音をめぐる庶民信仰の実態と推移を即物的に理解することができるものである。