八葉寺奉納小型納骨塔婆及び納骨器
はちようじほうのうこがたのうこつとうばおよびのうこつき
概要
遺骨の一部を小型の塔婆や納骨器に入れて霊場に納め、死者の極楽往生を願うという信仰は、古くから庶民の間に広まっていたが、現在そうした信仰、および奉納された塔婆や納骨器がまとまって残存している例は、全国的にも極めて少ない。
八葉寺は、空也上人が開いたといわれ、会津地方第一の霊場として知られており、古くから小型の木製納骨塔婆や納骨器が寺の境内にある阿弥陀堂に奉納されてきた。
塔婆は、五輪塔・宝塔・宝篋印塔・無縫塔などの形式に分類され、いずれも歯・骨・毛髪・戒名などが納められているが、その中でも五輪塔形が大部分を占めており、法名・俗名・奉納者名などが墨書されているものも少なくない。
納骨器は、竹筒・曲物・厨子形・箱形などのものがあり、そう点数27点を数える。