千手観音懸仏残欠 せんじゅかんのんかけぼとけざんけつ

工芸 / 奈良県 

鎌倉時代 14世紀
銅製 鋳造 鍍金
総高11.8 最大幅8.8 厚5.0
1個

 懸仏(かけぼとけ)の尊像部分が遺ったもの。十一面四十臂(ひ)の千手観音(せんじゅかんのん)を表す。頭体部から台座までを一鋳(いっちゅう)し、小手は枘(ほぞ)で留めつける。小手は6本ずつ組になった部材を左右とも三重に重ね、総計36本を数える。大手は胸前で合掌(がっしょう)し、また腹前に宝鉢(ほうはつ)を戴いている。小像ではあるが、頭部斜め後ろにまで毛筋を刻む頭髪の表現や、微妙な起伏を持たせた面部の表現、小手中に拳を握るものや第一指と第三・四指を捻ずるものを交える表現に顕著なように細部まで丁寧に作られており、堂々たる風格を示している。やや形式化がみられることから制作は14世紀に入る頃と推測される。

古玩逍遥 服部和彦氏寄贈 仏教工芸. 奈良国立博物館, 2007, p.24, no.9.

作品所在地の地図

関連リンク

千手観音懸仏残欠チェックした作品をもとに関連する作品を探す

菩薩懸仏
五尊懸仏
地蔵菩薩懸仏残欠
十一面観音懸仏
男神鏡像
ページトップへ