絹本墨画柳燕図
けんぽんぼくがりゅうえんず
概要
本図は徳川家に襲蔵されてきたもので筆者を牧谿【もつけい】と伝えている。この筆者の伝承については徴すべき資料が無く、にわかに信じ得ぬが、風雨に靡【なび】く柳葉とその下を飛び去る燕の動的な構図や縦逸な表現には、非凡な画家を想起させるものがある。制作の時期はおそらく南宋末から元初と考えられ、水墨画全盛期における水墨花鳥画の一傑作といえるものである。ちなみに尾張徳川家に伝わったのは、元禄期に亜相光友卿が下賜されてからかとも考えられる。
けんぽんぼくがりゅうえんず
本図は徳川家に襲蔵されてきたもので筆者を牧谿【もつけい】と伝えている。この筆者の伝承については徴すべき資料が無く、にわかに信じ得ぬが、風雨に靡【なび】く柳葉とその下を飛び去る燕の動的な構図や縦逸な表現には、非凡な画家を想起させるものがある。制作の時期はおそらく南宋末から元初と考えられ、水墨画全盛期における水墨花鳥画の一傑作といえるものである。ちなみに尾張徳川家に伝わったのは、元禄期に亜相光友卿が下賜されてからかとも考えられる。
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