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義太夫節

ぎだゆうぶし

概要

義太夫節

ぎだゆうぶし

音楽

選定年月日:19700417

記録作成等の措置を講ずべき無形文化財

 義太夫節は、初世竹本義太夫(一六五一~一七一四)が先行の諸浄瑠璃をよく研究し、その妙所を摂取して融合し、創始した浄瑠璃の一派である。その楽風が時代の好尚に適合するとともに、太夫・三味線のいずれにも後継者に優れた人を得、さらに音楽として洗練され、多くの名手が輩出し、今日に至っている。
 義太夫節は、もともと人形浄瑠璃のために作られた代表的な語りもの音楽であるが、後には歌舞伎にも用いられ、さらに音楽的に優れた特色があるので、人形浄瑠璃・歌舞伎を離れて独立した音楽としてもその芸術的価値は高く、かつ、わが国の音楽史上きわめて重要な地位を占めるものである。
 このように、義太夫は人形浄瑠璃文楽、歌舞伎において、それぞれその重要な構成要素として演奏されてきているが、これらを離れて独立した音楽としての義太夫節も広く演奏されており、優れた演奏者も数多い。過去に人形浄瑠璃文楽座の人々の記録が作成されたが、さらに人形浄瑠璃文楽座以外の特色ある義太夫節演奏家として豊竹団司・二世豊澤小住および豊竹小仙・豊澤猿公の二組、ならびに豊澤和孝の義太夫節が選択された。

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