貝殻山貝塚
かいがらやまかいづか
概要
S46-12-004貝殻山貝塚.txt: この遺跡は、古くから前期弥生文化の東漸した地域の東縁に位置するものとして著名であった。戦前戦後の数次にわたる発掘調査によると、前期と中期の遺物を出す貝塚を中心に、付近一帯に後期におよぶ包含層がひろがっていることが判明している。とくに、いわゆる遠賀川系土器と繩文式土器の系統を引く条痕文土器が共存して出土する状況は、前期弥生文化と在来文化の関係をしめす資料を提供し、弥生文化が東海地方に定着していった姿を明らかにする重要な遺跡である。指定するのは、貝塚を中心にした部分である。