長持形石棺/京都府城陽市久津川車塚古墳出土
ながもちがたせっかん/きょうとふじょうようしくつがわくるまづかこふんしゅつど
概要
久津川車塚古墳は、京都府城陽市平川山道一番地に所在する前方後円墳である。
長持形石棺は、中国の組み合わせ木棺を模したもので古墳時代中期に盛行した。本石棺は凝灰岩六箇を組み合わせてつくり、蓋石、側石に縄掛け突起をもつ。蓋石は、外面は蒲鉾形に盛り上げるが、内面は平らである。両側石の縄掛突起は、一方の側石が長辺の両端に二箇つけるのに対し、他方は一箇しかない。側石と小口との合わせには細い溝をうがち、また底石には段をつけて側石を合わせる。小口に方形の小突起がある。