三島のサイノカミ
みしまのさいのかみ
概要
三島のサイノカミは、五穀豊穣や無病息災、厄落としなどを祈願して行われる小正月の火祭りである。町内の宮下、桑原、大登、川井、桧原、滝谷、名入、滝原の各地区と、西方地区の13か所で行われる。
雪踏みをして作った会場に、山から切り出した神木を運び、これに各家から集めた正月飾りなどをつけて立て、夜になると燃やすもので、この作り物もサイノカミと呼ぶ。雪踏みや正月飾りを集めるのは子どもたちの仕事で、神木の提供やサイノカミの点火などは厄年の男性が行うことが多い。
厄落としのため、厄年の男性によるミカン撒きや村人が厄年の男性を担いで燃え盛るサイノカミの周囲をまわる行事も行われる。また、サイノカミの燃え方で豊凶を占ったり、この火にあたったり、餅などを焼いて食べると病気をしないなどともいう。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
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