久能山東照宮 神饌所
くのうざんとうしょうぐう しんせんじょ
概要
久能山東照宮は、徳川家康を祀る霊廟として創建され、江戸前期に建てられた13棟の社殿が、重要文化財に指定されている。神饌所は正保4年(1647)の建築で、中心社殿手前の参道脇に建つ。
平面は、桁行5間、梁間3間、入母屋造、銅瓦葺で、内部は、神饌を調える2部屋を配し、渡廊で本殿前面の石の間に接続している。
久能山東照宮には、江戸前期に幕府によって建設された質の高い社殿群が保存されており、同時期に建てられた神饌所は、これらの社殿と一体となって境内を構成しており歴史的価値が高い。