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久能山東照宮 本殿、石の間、拝殿

くのうざんとうしょうぐう ほんでん、いしのま、はいでん

概要

久能山東照宮 本殿、石の間、拝殿

くのうざんとうしょうぐう ほんでん、いしのま、はいでん

宗教建築 / 江戸 / 中部 / 静岡県

静岡県

江戸前期/1617

本殿 桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、銅瓦葺
石の間 桁行一間、梁間一間、一重、両下造、銅瓦葺
拝殿 桁行五間、梁間二間、一重、入母屋造、正面千鳥破風付、向拝三間、銅瓦葺

1棟

静岡県静岡市駿河区根古屋

重文指定年月日:19080801
国宝指定年月日:20101224

久能山東照宮

国宝

 久能山東照宮は、徳川家康を祀る霊廟として創建され、元和3年(1617)に建立された本殿、石の間、拝殿は、いわゆる権現造の形式をもつ複合社殿で、中井大和守正清によって造営された。
 社殿は、伝統様式である和様を基調とし、複雑な構成になる立面や軒廻りなどを巧みにまとめており、細部も整った意匠をもっている。また、要所に彫刻や錺金具などを用いて荘厳化をはかり、江戸幕府草創期における質の高い建築技術や工芸技術を伝えている。
 久能山東照宮本殿、石の間、拝殿は、極めて洗練された意匠をもつ権現造社殿であり、江戸幕府における造営組織の草創期において、その礎を築いた中井大和守正清の代表的な遺構のひとつとして貴重であるとともに、江戸時代を通じて、権現造社殿が全国的に普及する契機となった東照宮建築のうち、最初に建てられた社殿として、わが国の建築史上、深い意義を有している。

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