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金剛童子立像

こんごうどうじりゅうぞう

概要

金剛童子立像

こんごうどうじりゅうぞう

彫刻 / 奈良県

鎌倉時代 13世紀

銅造 鍍金

像高34.6

1躯

 修験道(しゅげんどう)の一大聖地であった白山の、美濃国側の登攀(とはん)拠点に位置する岐阜県郡上市の長瀧寺(ちょうりゅうじ)(明治期に長瀧寺と長瀧白山神社に分離)にあったとみられる像。天台密教では阿弥陀仏の化身とされた金剛童子は白山修験で非常に重視され、不動明王の脇侍・制吒迦童子(せいたかどうじ)に近い姿に表現される。しかし本像の姿は頭髪を総髪(そうはつ)とすること、比較的穏やかな面貌表現、合掌する姿、着衣形式など、不動のもう一方の脇侍・矜羯羅(こんがら)童子に一致する。尊名比定になお謎をのこすが、山岳信仰における童子形像の系譜を考える上で、重要な遺品。

なら仏像館 名品図録. 奈良国立博物館, 2010, p122, no.165.

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キーワード

童子 / / 不動明王 / 矜羯

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