色絵杏葉紋付兎花唐草文喫茶具
いろえぎょうようもんつきうさぎはなからくさもんきっさぐ
概要
大正12年(1923)に12代侯爵鍋島直映・禎子夫妻と長男直泰が佐賀に下県し、3月22日から4月2日まで滞在した際に、佐賀市より献上された深川製磁の喫茶具。色絵で兎と花唐草を繊細に描き、ポット・砂糖壺・クリーマー・碗の胴部、皿の表面には鍋島家の家紋である杏葉紋が陽刻であらわされている。深川製磁では「花兎文」として今日でも大切にしている。
この時は旧佐賀藩校弘道館記念碑の除幕式と11代直大命松原神社合祀祭に出席するための御下県であり、3月31日には神野御茶屋において直映公夫妻主催の園遊会が催された。この日、鍋島家より佐賀市へ神野御茶屋の寄附が表明された。