大村の沖田踊
おおむらのおきたおどり
概要
文明十二年(一四八〇)有馬貴純に追われた大村純伊【すみこれ】が七年余の流浪の後帰城した祝いに寿古踊、黒丸踊とともに沖田踊が踊られたと伝えられている。その後も八年目毎に、この三つの踊りを城内で踊ったといわれる。現在も三年に一度、大村祭り(十一月三日)に、また公共の祝事にさいし踊られている。
この踊りは道囃子、入端【いりは】、本踊、出端【では】からなり、踊り子(小刀、大刀【なぎなた】)、締太鼓、鉦鼓、笛、歌い手、笠鉾、旗、踊り子、付添で構成され、付添以外は男子である。踊り子の小刀は小学校高学年生、大刀は中高校生で他は大人である。道行で踊り場に入り、内円に小刀、外円に大刀が向い合って二重の円陣を作る。踊りは、小刀と大刀が打ち合わして締太鼓、笛、鉦の囃子と古風な歌につれて、振り美しく踊られる。風流踊りの一つとして、地方的特色の顕著なものである。
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