花鳥餘情
かちょうよせい
概要
袋綴装の冊子本で、本文料紙は楮紙を用い、本文は半葉十三行の平仮名交り文で、注釈は本文より二字下げに書かれる。第一冊は兼良(法名覚恵)の自筆で、末には著者自筆の書写奥書があり、後土御門天皇の勅命によって書写校合を加えた献上本であることが判明する。第二冊から第十五冊迄は他筆の寄合書に係り、各冊共冊尾に兼良自筆になる校合奥書がある。花鳥餘情は四辻善成の河海抄と共に源氏物語の注釈書として著名であるが、此本は加筆訂正本系統に属する著者校合の浄書本として貴重である。
かちょうよせい
袋綴装の冊子本で、本文料紙は楮紙を用い、本文は半葉十三行の平仮名交り文で、注釈は本文より二字下げに書かれる。第一冊は兼良(法名覚恵)の自筆で、末には著者自筆の書写奥書があり、後土御門天皇の勅命によって書写校合を加えた献上本であることが判明する。第二冊から第十五冊迄は他筆の寄合書に係り、各冊共冊尾に兼良自筆になる校合奥書がある。花鳥餘情は四辻善成の河海抄と共に源氏物語の注釈書として著名であるが、此本は加筆訂正本系統に属する著者校合の浄書本として貴重である。
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