照光寺蚕霊供養塔 しょうこうじさんれいくようとう

その他の画像全3枚中3枚表示

近世以前その他 / 昭和以降 / 中部 

長野県
昭和/1934
照光寺蚕霊供養塔は木造鋼板葺重層で、堂塔建築様式の組み物で一番立派といわれる三手先とし、ゆるやかな屋根勾配、古風な宝輪・水煙ともに優美である。
高さ12.12m(40尺)
1基(両脇殿2棟を含む) 附 棟札1枚 蚕霊供養塔関係資料41点
長野県岡谷市本町2丁目6番34号
岡谷市指定
指定年月日:20110509
宗教法人照光寺
有形文化財(建造物)

(指定の理由)
蚕霊を慰めるものとして、全国的にも蚕霊供養塔、供養碑と呼ばれるものがあるが、石造のものが多く、木造の堂塔建築による蚕霊供養塔は類例が少ない。照光寺蚕霊供養塔は木造鋼板葺重層で、堂塔建築様式の組み物で一番立派といわれる三手先とし、ゆるやかな屋根勾配、古風な宝輪・水煙ともに優美である。大工棟梁石田房茂による建築であり意匠的に優れている。
 当時の岡谷地方は世界不況のあおりを受け、製糸工場の休業や倒産があり、失業者が出るなど経済回復の見通しに不安を感じる状態であった。
 こうした折に製糸業関係者は製糸業の発展のため、これまで犠牲となった蚕の霊を慰め製糸業の発展を祈念するため照光寺に蚕霊供養塔を建立した。
岡谷市文化財保護審議会の資料調査では、馬鳴菩薩坐像、蚕霊供養塔の建立には製糸工場経営者だけではなく、そこで働く多くの工女など労働者も寄附を寄せていることが分かり、単なる宗教的な行事ではなく、製糸業の発展を願う全市的な事業として行われたことが明らかとなった。このため岡谷市が世界に誇る一大製糸業地帯であったことは、本市の歴史上特筆すべき事柄であり、このことを将来に伝えるうえで特に重要な建造物及び彫刻品であること、また意匠的に優れていることを認め、照光寺蚕霊供養塔を指定する。

作品所在地の地図

関連リンク

照光寺蚕霊供養塔チェックした作品をもとに関連する作品を探す

木造馬鳴菩薩坐像
木造馬鳴菩薩坐像

宮本 廣之

大乗妙典一千部供養塔
伊達の蚕種製造及び養蚕・製糸関連用具
松寿院供養塔
旧常田館製糸場施設 文庫蔵
ページトップへ