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白木屋於駒の話

概要

白木屋於駒の話

木版画 / 日本

大蘇芳年

明治19年3月届/1886/03/00

郵政博物館

日本郵政株式会社

この資料は芝居の場面を描いたものであるが、中央の男性の後に「諸国状差」という文字が見える。状差とは柱や壁にかけて、郵便など書状を差し入れておくもので、書状差しの意味である。実際「諸国状差」と書かれた後にいくつもの書状がはさまれているのが見える。その右隣に描かれている箱型の物も状差で書状が詰まっているのであろう。
 これは、この芝居の設定江戸時代から書状の行き交いが盛んであることを物語っている。それだけ手紙の習慣が根付いており、またそれを運ぶ通信も発達していたことを表しており、当館でも手紙文化の発達、通信の歴史(発達)を調査研究並びに展示する上で重要な資料となる。これまでも「状差」と文字が見える錦絵は収集してきたが、これだけはっきりと描かれたものは珍しく、また状差の形も珍しい。

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キーワード

書状 / 郵便 / 見える / 明治

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