十一面観音三尊懸仏  じゅういちめんかんのんさんぞんかけぼとけ

工芸 / 奈良県 

鎌倉時代 13世紀/建長4 1252
鏡板:銅製 鍍錫、覆輪・仏像:銅製 鍍金
鏡板径30.8、十一面観音像:像高(台座含めず) 13.3、毘沙門天像:像高(台座含む) 10.4
1面

 円形の銅板(鏡板)に丸彫に近い尊像を装着した懸仏。尊像は中尊の十一面観音坐像、右脇侍に毘沙門天坐像、左脇侍の不動明王坐像の三躯で、十一面観音の頭上に八葉蓮華形の天蓋を鋲留めし、中尊と脇侍の間にそれぞれ水瓶を配している。鏡板の裏面に、文永元年十二月十七日と建長四年十月十日の年紀が墨書されている。二つの年号は別筆で、十二年の隔たりがあるところから、建長四年(一二五二)に製作された後、この懸仏を懸ける社が文永元年(一二六四)に遷宮されたことが推測される。伝来は不明であるが、毘沙門天と不動明王を脇侍に用いる例は天台系に見られることから、本品は天台宗と関係の深い山王信仰に関わる可能性がある。

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