美濃国分寺跡
みのこくぶんじあと
概要
塔及金堂ノ阯存シ尚磚瓦ヲ積メル状態ヲ其ノ儘存セルガ如キハ未ダ他ニ其ノ例ナキモノナリ
S45-5-141美濃国分寺跡.txt: 美濃国分寺跡は、これまで塔の基壇とその西北方にある〓(*1)積基壇のみが指定されていたにすぎなかった。道路問題に端を発した昭和43年、44年度の発掘調査によって、寺域がほぼ方二丁であり、従来金堂跡とみなされていた〓(*1)積基壇が講堂で、金堂が塔の西側に配置される法起寺式の伽藍配置をとることが明らかにされた。また中心伽藍をとりまく回廊の西方に僧坊の一部らしい建物跡も発見されている。このような国分寺として珍しい伽藍配置は、おそらく前身寺院の配置を踏襲したものであることが、出土した瓦や、講堂基壇下から発見された柱根から想定されている。指定の範囲を拡大して寺域全体に及ぼし、あわせて寺跡東北方の丘陵上にある国分寺造営の際、瓦を供給したと考えられる瓦窯跡も指定することとした。