紙本墨画山水図
しほんぼくがさんすいず
作品概要
本図はもと四季山水で四幅対をなしていたが、他の二幅はすでに焼失している。図は秋景と冬景を描いたもので、蕭条【しょうじょう】たる山と水辺の描写は、その筆致、構成法などからみて真珠庵客殿上間の襖絵にきわめて近く、曽我派の系統に属する作者の筆になるものと考えられる。図中には「赤縄」の印章がみられるが、これについてはまだ明らかでない。いずれにせよ、室町時代曽我派水墨画の典型的な作例としてその価値は高く、また資料的にもはなはだ重要である。
しほんぼくがさんすいず
本図はもと四季山水で四幅対をなしていたが、他の二幅はすでに焼失している。図は秋景と冬景を描いたもので、蕭条【しょうじょう】たる山と水辺の描写は、その筆致、構成法などからみて真珠庵客殿上間の襖絵にきわめて近く、曽我派の系統に属する作者の筆になるものと考えられる。図中には「赤縄」の印章がみられるが、これについてはまだ明らかでない。いずれにせよ、室町時代曽我派水墨画の典型的な作例としてその価値は高く、また資料的にもはなはだ重要である。
文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号:03(5253)4111(代表)
共同運営NII Powered by GETA (C) The Agency for Cultural Affairs