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茂呂町二丁目屋台囃子

もろまちにちょうめやたいばやし

概要

茂呂町二丁目屋台囃子

もろまちにちょうめやたいばやし

無形民俗文化財 / 関東 / 群馬県

群馬県

群馬県伊勢崎市茂呂町二丁目765番地

伊勢崎市指定
指定年月日:20130326

無形民俗文化財

茂呂町二丁目の屋台囃子は、伊勢崎市域をはじめ群馬県から埼玉県北部地域に広く分布するサンテコ(参手鼓)と呼ばれる演目を基本とし、附太鼓3、大胴1、鉦2、笛1で構成される祭り囃子です。第二次世界大戦前には、この他、鼓や三味線が入った時期もあるといいます。茂呂町二丁目では、かつては撥を回すことはありませんでしたが、いせさきまつりで他所の囃子を見る中で、撥を回す振付を取り入れるようになったといいます。屋台囃子の曲は、現在、参手鼓、武州囃子、神田丸の3曲を伝承しています。茂呂二丁目では昭和28年に保存会を組織しますが、一時中断し、昭和50年に山王町から指導を受けて復活しています。この際、昔からの茂呂二丁目の屋台囃子は参手鼓の太鼓だけが伝承され、参手鼓の笛、武州囃子と神田丸の笛と太鼓は、山王町の屋台囃子を伝授されました。上演の機会は、7月の茂呂地区納涼祭、8月のいせさきまつり、10月の飯福神社秋祭りが挙げられます。第二次世界大戦前には、世良田(太田市)の祇園祭に呼ばれ、下新田の屋台に乗っていました。戦後は、昭和30年代に中瀬(埼玉県深谷市)の屋台に乗っていました。このように、茂呂町二丁目の屋台囃子の構成や曲目、上演機会などは、伊勢崎市域やその周辺地域にみられる、参手鼓を基本した祭り囃子の典型です。また、茂呂町二丁目では屋台を所有し、伝統的な演奏形態による今後の活用が可能です。

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