美茂呂町屋台囃子
みもろちょうやたいばやし
概要
美茂呂町の屋台囃子は、伊勢崎市域をはじめ群馬県から埼玉県北部地域に広く分布するサンテコ(参手鼓)と呼ばれる演目を基本とする、附太鼓3、大胴1、鉦2、笛1で構成される祭り囃子です。美茂呂町では、古くから振付で右手の撥を回しています。茂呂地区の5つの屋台囃子のうち、美茂呂町だけが三本調子の笛を使用します。屋台囃子の曲は、参手鼓、神田丸、昇殿、大間昇殿、大間を伝承しています。このうち神田丸は昭和20年代に山王町から伝授されたものといい、平成3年にはこれを南北千木町に伝授しています。7月31日、8月1日に行われる水神宮大祭では、美茂呂町で所有する屋台が曳行され、保存会ではこれに乗って屋台囃子を演奏します。また、現在でも世良田祇園祭で南八の屋台に乗って上演しています。茂呂地区では、いずれの保存会も世良田祇園祭での上演の経験を持ちますが、現在も続いているのは美茂呂町だけです。かつては、同じ世良田の今井の屋台にも呼ばれていましたが、今井では美茂呂町から囃子を習って自分の町内で囃子を行うようになりました。このように、現在でも水神宮大祭では屋台の上で演奏を行っているなど、伝統的な演奏形態による上演が行われている他、世良田祇園祭の屋台囃子の一翼を担っています。