木造金剛力士立像 康成作/(所在二王門)
もくぞうこんごうりきしりゅうぞう こうせいさく/しょざいにおうもん
概要
二王門(国宝)に安置される金剛力士像で、像内銘より延元3年(1338)から翌年にかけて南都大仏師康成によって造られたことが知られる。東大寺南大門像(国宝)に次ぐ大きさで、近世まで大作を多く手がけた奈良仏師の巨像制作の技倆をよく示す作例である。像内納入品は木造五輪塔、地蔵菩薩及び多宝塔印仏、こけら経等からなる。こけら経は他に例を見ない膨大な分量で、地蔵印仏は当代の遺品中優れた出来映えを示す。
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国指定文化財等データベース(文化庁)