木造二天王立像/木造毘沙門天立像
もくぞうにてんのうりゅうぞう/もくぞうびしゃもんてんりゅうぞう
概要
熊本県球磨郡にあった勝福寺(廃絶)に伝来した二天王と巨像の毘沙門天。二天王はその一の像内銘より久安3年(1147)に製作されたことが判明する。近在の阿蘇釈迦堂に伝わる二天王像を範として造られており、同像を介しての中央様式の受容のさまがうかがえる。毘沙門天は像内銘より久寿3年(1156)に当地の豪族須惠氏の人物とみられる藤原家永を願主として仏師経助により造られたことが判明する。地方豪族を檀越とする当代の大規模象像の基準作例として貴重である。
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国指定文化財等データベース(文化庁)