武装石人
ぶそうせきじん
概要
円形の胄を被り、短甲を装着した大形な石人である。胄、短甲ともに地板三角板を表した形式である。腰には七段輪状の草摺を表している。朱の残りも顕著で、当初は朱彩鮮かな厳然とした武装石人であったと考えられる。総体的に定規格に表わされて、胄、短甲、草摺は実物を良く模している。明治四十四年、上楠田の石神山と名付けられている丘上を開墾中、大、中、小、三合の舟形石棺が発見された。この武装石人は、一番大きな石棺の上に南面して立っていたといわれている。現在は、八幡社後方の丘陵上に小祠堂を設けて保存され祀られている。