波に龍文水瓶 なみにりゅうもんすいびょう

金工 

清水南山 (1875(明治8)年-1948(昭和23)年)
シミズ・ナンザン
昭和12年/1937年
銀 鋳金 彫金
13.0×33.0
1点

のびやかな首から豊かな胴、引き締まった脚へと続く美しいシルエット。これは、ササン朝ペルシアが源流の胡瓶(こへい)と呼ばれる壷に倣ったもの。胡瓶は法隆寺や正倉院など飛鳥・天平時代に作例があり、古典研究を拠り所とした作者の制作姿勢を窺うことができます。孫の誕生を祝って制作された本作には、龍が上り下りしながら荒波を乗り越えて行く様が、鋭く陰影のある彫刻線で、球面にそって勢いと量感に満ちて描かれています。
作者は三原市幸崎町に生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)で金工を学びました。香川県立工芸学校で教鞭を取った後、一念発起して、大正4年から1年半、奈良で古美術研究に刻苦勉励したエピソードは、謹厳・真摯な人柄と古典研究への情熱を伝えます。大正7年に大正天皇御即位記念「金装飾太刀」を制作し、以後、東京美術学校教授、帝室技芸員、芸術院会員などを歴任。日本の格調高い伝統的彫金技術を伝えました。

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