防石鉄道蒸気機関車
附 客車
ぼうせきてつどうじょうききかんしゃ
つけたり きゃくしゃ
概要
防石鉄道蒸気機関車
附 客車
ぼうせきてつどうじょうききかんしゃ
つけたり きゃくしゃ
山口県
明治中期/1894
・機関車:クラウス社製蒸気機関車
製造番号:2988 種類:B-n2Wt
系列番号:60p
2気筒B形タンク蒸気機関車
・客車1:ハ6 2軸客車
定員64名(座席定員34名)
・客車2:ハ二フ1 荷物車との合造車
定員20名(座席定員12名)
・機関車
(法量)長さ:7799mm高さ:3607mm
幅:2438mm重量:23.1t
・客車1
(法量)長さ:6190mm高さ:3510mm
幅:2560mm車輪径:860mm
重量:7.4t
・客車2
(法量)長さ:7010mm高さ:3216mm
幅:2426車輪径:813mm
重量:5.5t荷物積載量0.3t
1 両
2 両
山口県防府市八王子一丁目120番20
防府市指定
指定年月日:20110513
防府市
有形文化財(美術工芸品)
蒸気機関車、客車とも三田尻(防府市)と堀(山口市徳地)間で営業していた防石鉄道(大正8年~昭和39年)で使用されたものである。
蒸気機関車は、明治27年(1894)クラウス社で製造されたもので、川越鉄道(現:西武鉄道)に導入された機関車を大正7年(1918)防石鉄道開業にあたって譲り受け、川越鉄道時代の2号の車番を残して使用された。
防石鉄道は蒸気機関車の使用を昭和31年(1956)に停止し、他に所有していた蒸気機関車は廃車になったが、2号機は休車のまま防石鉄道の廃止まで残った。
客車1 ハ6は、明治32年(1899)中国鉄道のハ68として平岡工場(東京)で製造された。その後国鉄に移り、昭和23年(1948)に防石鉄道が購入したもの(昭和26年11月1日認可)
客車2 ハ二フ1は、防石鉄道の開業にあわせて大正7年(1818)に枝光鉄工所(福岡)で新たに製造された。
以上の蒸気機関車1両ならびに客車2両は、防石鉄道の廃止後は周防宮市車庫跡地に保管されていたが、平成7年(1995)7月に防府市に寄贈され、JR西日本埴生車両所(現:下関車両センター)で更新された後、防府駅付近連続立体交差事業により作られた鉄道記念広場(平成8年2月15日開場)に設置され、静態展示されている。