紙本墨書 教行信証文
しほんぼくしょ きょうぎょうしんしょうもん
概要
浄土真宗の根本聖典ともいえる親鸞の六巻からなる著作である『顕浄土真実教行証文類』(『教行信証』)の一節を抄出した蓮如筆の延べ書きである。一幅は第三巻「信巻」の「悲哉、愚禿鸞、沈没於愛欲広海、迷惑於名利太山、不喜入定聚之数、不快近真証之証、可恥可傷矣」の一文を、もう一幅は第六巻「化身土巻」の「凡大小聖人、一切善人、以本願嘉号為己善根故、不能生信、不了仏智、不能了知建立彼因故、無入報土也」の一文を漢字仮名混じりで書かれている。