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サロン蓄音機(英グラモフォン社,HMV Model 163)

さろんちくおんき(えいぐらもふぉんしゃ,HMV Model 163)

概要

サロン蓄音機(英グラモフォン社,HMV Model 163)

さろんちくおんき(えいぐらもふぉんしゃ,HMV Model 163)

民俗 / 昭和以降

英グラモフォン社

えいぐらもふぉんしゃ

昭和2年製造/1927~31年

木,金属

高さ101.0cm×幅56.0cm×奥行55.0cm

1台

富山県高岡市古城1-5

資料番号 2-08-02-49

高岡市蔵(高岡市立博物館保管)

サロン蓄音機である。製造元は英グラモフォン社(Gramophone Company)。本機(HMV Model 163)は、マホガニーのキャビネット前面に観音開きの扉を備え、透かし彫りで装飾されている。
 右側面にゼンマイを回すハンドルの挿入口がある。ターンテーブル周辺の金属部品は、堅牢なニッケル鍍金やホーローによって被覆される。右側面にゼンマイを回すハンドルの挿入口がある。ゼンマイは2つ内蔵され(いわゆる「二丁ゼンマイ」)長時間の再生を可能にしている。再生終了後にはターンテーブルを自動停止する機能も備える。針先端の振動を拾う「サウンドボックス」は蓄音機の心臓部であるが、特に本機に装着された「No.5A」は名機との評価が高い。中級機ではあるが故障が少なく、このサイズでは最大の音量を出せる機種の一つでもあって、一般家庭やカフェ、ダンスホールなどで広く用いられていた。

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