ボンベカノン
ぼんべかのん
概要
「ボンベカノン」はペキサンス砲とも呼ばれる破裂砲弾用の新式砲。この驚異的な大砲の情報は阿片戦争が勃発した天保11(1840)年に日本に伝わった。武雄では早くもこの年の11月に砲術家平山醇左衛門が「ペキサンス大砲絵図」を長崎に発注、弘化2(1845)年10月には領主鍋島茂義がペキサンスの原書を購入。長崎の阿蘭陀通詞西記志十に訳させたものがこの写本である。付箋から、海砲の付図を嘉永元(1848)年7月22日に「少将様」、すなわち鍋島直正に献上したことが判る。
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