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鷺蒔絵棚

さぎまきえたな

概要

鷺蒔絵棚

さぎまきえたな

漆工

松田権六  (1896(明治29)年-1986(昭和61)年)

マツダ・ゴンロク

昭和13年/1938年

木 漆 蒔絵 螺鈿 平文 鎌倉彫

高69.5 39.3×90.5

1基

白鷺が漆黒の水面を越えて飛来する様が蒔絵により描かれています。蒔絵とは金属粉などを漆を接着剤として蒔き付ける装飾法。松田権六の作品には、蒔絵に加え、多彩な漆芸技法と加飾素材が組み合わされ、豊麗な装飾効果がかもし出されています。この作品では、螺鈿(貝の真珠層の象嵌)や鎌倉彫(木彫漆塗り)などが用いられ、蒔絵には金粉や色漆粉のほか、雲母と錫を金銀色に呈色加工した作者考案による新素材が使われています。
作者は石川県金沢市に生まれ、幼少より加賀蒔絵を習得して東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学。六角紫水に師事したほか、日本画・彫刻・金工・図案・美術史など幅広く学び、豊かな素養と高度な技術を礎に伝統蒔絵を現代に見事に開花させました。創作活動を中核に、文化財修復から蒔絵万年筆や船舶漆塗装まで多才に活躍。東京藝術大学教授、芸術院会員、重要無形文化財[蒔絵]保持者となり、1976年文化勲章受章。

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キーワード

/ 蒔絵 / / 技法

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