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徳守神社の鉄盾

とくもりじんじゃのてつたて

概要

徳守神社の鉄盾

とくもりじんじゃのてつたて

その他 / 江戸 / 中国・四国 / 岡山県

岡山県

江戸初期

大阪の陣で使用したと伝えられる鉄製盾。 鉄盾一体は、横44㎝、縦91㎝で、横11.5㎝、縦91㎝の細長い鉄板五枚を鋲で留めたものである。その重量は15kgで、一対で30kgになる。一体の上と下の部分に、対になって取っ手が取り付けられており、一対で合計四ヶ所に取っ手があることになる。また、一対の片方には、ふたのついた小さなのぞき窓が設けられている。利用に際しては、それぞれの盾をしっかりした蝶番でつなぐことによって、二枚一組の大きな鉄盾となる。盾のところどころに深さの様々に異なるくぼみや、弾が貫通して割れたと思われる穴が残されていて、実際に激しい戦闘での使用があったものと考えられる。

1枚:縦91cm、横44㎝、重量15kg

2枚

岡山県津山市山北92番地

津山市指定
指定年月日:20140925

有形文化財(美術工芸品)

徳守神社は、江戸時代にあっては津山城下町の惣鎮守とされていたが、城と城下町を造った森忠政の美作入封以前の状況については、「勅使宮」であったとする伝承などが伝えられているものの定かではない。近世以前の社殿は天文8年(1539)に焼失し、慶長9年(1604)、森忠政が造営したことが伝えられている。そしてその後、第二代藩主長継が寛文4年(1664)に造営した社殿が現在に伝わっており、その社殿は、昭和31年(1956)に岡山県の重要文化財に指定されている。大正2年(1913)刊行の『徳守神社誌』に、鉄盾の記事が掲載されている。

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キーワード

津山 / 本源 / 霊屋 / 岡山

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