女川の菖蒲たたき行事
おんながわのしょうぶたたきぎょうじ
概要
菖蒲たたき行事は、旧暦5月4日の夕方、中学生までの男子によって行われる年中行事で、邪気・悪霊・厄払い、縁起が良いなどの意味があります。
午後6時頃、男の子達は手に“たたき棒”持って集合します。たたき棒は、菖蒲と蓬を稲わらで包み、縄で固く巻いたものです。
訪問宅に着くと、「若い菖蒲いいですか」と挨拶し、家人の了解を得ると、「5月4日の若い菖蒲、ダヤーチャアダテモ(誰にあたっても)、ドンガナシ(責められない)」と叫んでから、「一つ、二つ、三つ・・・・・・・・十、おまけに一つ」と計11回、玄関先の地面を思いっきりたたき棒で叩きます。家人からご祝儀(現金)をもらい、次の家へと向かいます。
全戸を回り終えると出発地点に戻り、最上級生がご祝儀を集計して、独自の判断で分配します。分配は子どもの自主性にまかせられ、大人は口をはさみません。