厳島・鞍馬図 いつくしま・くらまず

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日本画 

不詳
フショウ
江戸時代
紙本彩色
各153.5×340.0

一双形式の屏風の左隻に厳島の景観が、右隻には京都の鞍馬の山景が、俯瞰的な視点からとらえられています。厳島は日本三景の一つとして有名ですが、現在の三景が定められたのは、17世紀も末以降のことと言われています。よって、屏風絵の半双に厳島が描かれる場合、天橋立や松島以外の景色と組み合わされることも多いのです。左隻の厳島に目を凝らすと、画面全体に金雲があしらわれ、その間には島の北面のにぎわう様子が子細に描出されていて、風俗画的な要素も見てとれます。なお、千畳閣や五重塔が描かれていませんが、景観年代と制作時期とは、必ずしも一致しません。厳島は、単なる景勝の地としてだけではなく、神の島=信仰の対象として知られ、また瀬戸内交通の要衝でもあったことから、多くの人々の集まるところでした。江戸時代には絵画化される機会も多く、工房制作と見られる屏風絵も多数遺されていますが、本作品はそれらの中でも、人々の姿態の細部にいたるまで丁寧に描き込まれた優品の一つに挙げることができます。

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