河野家文書写
こうのけもんじょうつし
概要
戦国期の河野通直(弾正少弼)・同通宣(左京大夫)・同通直(牛福)らに当てられた古文書の写本群。戦国期の河野氏関係の文書をまとめて影写した「臼杵稲葉河野文書」などと同系統の写しと考えられ、現在いずれも原史料が失われている文書で、「臼杵稲葉河野文書」にも同内容の文書が含まれている。
1点ずつ台紙に貼付された状態になっている。政治的・儀礼的な部分での幕府との関わりを示す内容を中心として、将軍足利義晴・同義輝・同義昭、三好義興、幕府・河野間を仲介した梅仙軒霊超・空実らから発給されたものが11点中10点を占め、幕府と守護家との交流の一端を知ることができる。その他、隣国の大名毛利隆元のものが1点含まれる。
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愛媛県歴史文化博物館